元リクルートが教える就職に関わるリアルな志望校の選び方

リクルートが教える進路の決め方 受験戦略

今回は志望校の選び方について解説していきたいと思います。

これは知っている人と知らない人では同じ成績でも進路がガラッと変わってしまいます。

先生たちも知っている人はきっちり提案してくれると思いますが、そうでない先生は全くダメです。

だからこそ、受験をする皆さん自身が勉強し、志望校選びを戦略的に行ってもらいたいと思います。

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志望校はどうやって選べばいいの?

選び方にはいくつかパターンがあります。

  1. やりたいこと、行きたい大学を目指す
  2. やりたいこと、行きたい学部を目指す
  3. 自分の学力で行ける大学を選ぶ

などなど、選び方は人それぞれです。

明確に将来の夢があり、それに向かっていきたい大学が決まっていれば素晴らしいことですが、現在では将来の夢を見つけることができないまま大学を目指す子も増えています。

Benesse教育研究開発センター 高校データブック2013

2018年【高校生のキャリア観に関する意識調査】 高校生が将来に向けて努力をしているか、大切なのは“働く親の姿”?

ここ数年で夢がない学生が6割と逆転してしまいました。

これも世の中が子供たちに魅力的に働く姿を見せてあげられていないことが原因のように思います。

子供は自分の目で見て魅力的に映る大人に自分もなりたいと思う傾向があるようで、高校生のなりたい職業ランキングの1位に教師がランクインしています。

【高校生全体】なりたい職業ランキング10

1位 教師 11.4%
2位 公務員(国家・地方、警察・消防・自衛官)10.0%
3位 看護師 9.1%
4位 建築士・建築関連 6.1%
5位 医師・歯科医師・獣医 5.9%
6位 技術者・研究者 4.3%
7位 保育士・幼稚園教諭・幼児保育関連 4.2%
8位 薬剤師 3.0%
9位 製造業(自動車・造船など) 2.9%
10位 放射線技師・臨床検査技師 2.7%
10位 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・リハビリ 2.7%
10位 エンジニア・プログラマー・IT関連 2.7%

※リクルート進学総研第9回「高校生と保護者の進路に関する意識調査2019」調べ:1093人が回答

というわけで、「夢を持っていない」「大学で夢を見つける」という子供自体もはやマイノリティではなくなっています。

だからこそ、可能な限り偏差値の高い大学、学部を目指すという人たち向けに志望校の選び方を案内していきます。

とはいえ、大学に入学することがゴールではなく、卒業し、その後の就職こそが大学へ行く目的であるため志望校を選ぶ上で最低限抑えて欲しい点を以下にまとめます。

  1. 学部・学科
  2. 偏差値(知名度)
  3. 地理
  4. 学費

となり、上から順に優先度が上がっていくと思ってください。

つまり、学部学科はしっかり選んで欲しいということです。

その理由は説明していきます。

学部・学科

同じ大学でも学部違えば、当然学ぶことは変わってきます。

逆に学部が同じであれば大学が違っても似たようなことを学びます。

つまり、大学よりも学部を決めることが最優先とも言えます。

東大に入ってもやりたいことができず、つらい4年間を過ごし、きつくなって中退では意味がありません。

それよりも、自分の学びたいこと、将来的に興味のある仕事に関係する学部を目指す方がいいと思います。

将来の夢の探し方については改めてまとめていこうと思いますが、ひとまず、それぞれの学部がどんなことについて学ぶのかを調べ、興味のある学部を探してみてください。

  1. 文系
    1. 文学部系
    2. 心理学部系
    3. 教育学部系
    4. 社会学部系
    5. 神学部系
    6. 外国語学部系
    7. 教養学部系
    8. 法学部系
    9. 経済学部系
    10. 経営学部系
    11. 商学部系
    12. 総合政策学部系
    13. 国際学部系
    14. 福祉学部系
    15. 体育学部系
    16. 芸術学部系
    17. 観光学部系
  2. 理系
    1. 理工学部系
    2. 医学部系
    3. 看護学部系
    4. 歯学部系
    5. 獣医学部系
    6. 薬学部系
    7. 農学部系
    8. 情報学部系
    9. 建築学部系
    10. 海洋学部系
    11. スポーツ健康科学部系
    12. 芸術工学部系

ざっと有名どころを上げてみましたが興味のありそうな学部があれば調べてみてください!

専門職になるためには決まった学部に行く必要があるため、入学前にしっかり決める必要があります。

後考えておくべきなのは、公務員になりたいかどうかです。

公務員試験というものがあるため、これに突破できなければ公務員になることはできません。

この公務員試験に強いのが法学部・経済学部です。

試験内容に政治学、憲法、行政法、民法、経済学から出題されることが多いからです。

もし、公務員を視野に入れつつ悩んでいるのであれば、この2学部はおススメです。

専門職・公務員を目指すつもりがなければ、あとは大学で学んだり、アルバイトをすることによってじっくり探すことができるでしょう。

ただ、行きたい学部が決まらなければ志望校も決められないと思いますので、最後の手段としてお金の話をしていこうと思います。

出身学部別の平均年収ランキング(20代)
1位 医・歯・薬学…406万円
2位 情報…396万円
3位 経済・経営・商…389万円
4位 理・工…387万円
5位 法・政治…383万円
6位 社会…341万円
7位 農・獣医・畜産…332万円
8位 スポーツ・健康科学…329万円
8位 文・人文…329万円
8位 環境…329万円
8位 教育…329万円

12位 外国語…318万円
13位 看護・保健・福祉…306万円
14位 芸術…302万円
15位 国際…300万円
16位 家政・生活科学…285万円
17位 観光…283万円
18位 心理…275万円

出身学部別の平均年収ランキング(30代)
1位 医・歯・薬学…506万円
2位 理・工…495万円
3位 経済・経営・商…480万円
4位 法・政治…476万円
5位 情報…471万円
6位 農・獣医・畜産…423万円
7位 教育…416万円
8位 スポーツ・健康科学…407万円
9位 国際…402万円
10位 社会…394万円

11位 文・人文…389万円
12位 芸術…383万円
13位 環境…382万円
14位 外国語…376万円
15位 看護・保健・福祉…353万円
16位 観光…340万円
17位 家政・生活科学…322万円
18位 心理…290万円

まいにちDODA平均年収調べ(https://mainichi.doda.jp/article/2018/09/10/67.html)

20代、30代ともにTOPは医・歯・薬学部となりました。

やはり資格と専門職の強さを感じます。

文系TOPは20代、30代ともに経済学部となっております。

正直、法学部かなと思っていましたが、おそらく法学部は多く公務員になるので40代以降の伸びしろが大きいからだと思います。

ということで理系であれば医・歯・薬学部文系であれば経済学部・法学部あたりが年収的には優遇されています。

もちろん、就職先、職種などによって個人差は大きくありますが平均的に年収が高くなりやすいのはこのような順番になっていると思ってください。

ただ、なんとなく心理学部が面白そうだから心理学部、という選び方をすると年収的には厳しい結果になりやすいようです。

30代での伸びしろもほとんどありません。

これはカウンセラーという仕事の薄給さを物語っていると言えます。

カウンセラーだけでなく、今後翻訳や通訳といった機械で足りうる仕事も年収はどんどん落ち込む傾向にあります。

というわけで、特に興味を持てる学部がないという人は将来的な年収を考え、学部を選ぶのはいかがでしょうか。

お勧めではありませんが、何も理由がないよりはいくらかましだと思います。

偏差値(知名度)

これは所謂いい大学というのは偏差値が高い大学を指します。

そしていい大学は就職に有利であるというのはいうまでもありません。

だからこそ、夢がない人ほどいい大学を目指すことで結果として将来の選択肢が広がるのでお勧めです。

ただ、ひとえに偏差値が高ければ就職しやすいというわけではないのです。

お買い得大学」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

言ってしまえば入学難易度に比べて卒業時のメリットが大きい(就職しやすいなど)大学です。

例えばMARCHといわれる大学は就職にめちゃくちゃ強いです。

ただ、指定校推薦での入学も多く、受験をせず入学することもできます

これはかなりお得ですよね。

他にも福岡大学のように私立にも関わらず、そこらの国公立よりもネームバリューのあるような大学があります。

これもお買い得といえます。

逆に地方国公立は県外に出ると偏差値の高さを理解されにくいため、就職で闘い辛くなります。

これは逆にお買い損といえます。

そんなわけで、偏差値だけでなく知名度なども加味し、大学のHPで就職実績などにも目を通すことが大切です。

特定の会社に就職したいという気持ちがある方はどの大学出身の人が多いのかに注目することで可能性が高まりますね。

地理

これはいざ就活をする時に影響が出てきます。

地方から東京で就活をするのってとても大変なんですね・・・。

面接のたびに東京に行ったり来たり。

旅費も時間もかかるわけです。

そのため、将来就職したいエリアがあるのであればその近辺の大学に行くことで就職できる可能性が上がります。

なぜなら、気軽に企業にエントリーすることができるからです。

やって見るとわかりますが「興味はあるけど、説明会を聞く為だけに東京に行くのはしんどいなぁ、やめておこう」ということがあります。

でも、それが気軽に行ける環境であれば、それだけ多くの会社に触れることができ、自分に合った仕事を見つけやすくなるのです。

交通費や時間を理由に一生モノになるかもしれない就職を妥協したくなければ、将来仕事をしたいエリアの大学を目指すことをお勧めします。

もちろん、地元志向が強ければ地元の大学で問題ありません。

学費

切っても切り離せないお金の問題です。

皆さんがいい大学に行きたい理由の一つにお金があると思います。

「良い給料をもらいたい」そのためにいい大学を目指す。

素晴らしいことだと思います。

しかし、その見返りがあるかどうかは見ておいた方がいいと思います。

言ってしまえば、適当に大学に進学し、大学に行かなくても就職できる仕事に就き、給料も高校を卒業して働いている人と変わらない。

むしろ4年間早く働いている分、高卒の方の方が高い給料をもらっている。

それでは、高い給料をもらうという目的で大学に行った意義を果たせませんよね。

もちろん、大学に行く意義が他にあれば問題ありません。

高校を出て働かれている方は4年も早く社会に貢献し、その対価をもらっています。

いいかげんに大学に行くということは「4年間遊びにいっている」のと変わりません。

事実、そういう大学生も多いですが、どれだけの金額的なデメリットがついているのかシミュレーションしてみようと思います。

<高卒パターン>

新卒の平均月収18万、ボーナス込みでの年収が平均260万

22歳まで年収平均14万ずつUP(ボーナス込み)

大卒までの4年間で260、274、288、302万と年収が推移していくと仮定する。

19~22までに

260+274+288+302=1124となり、

1124万円もの給与を手にしていることになる。

<大卒パターン>

https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/42922

私大文系4年間平均学費=約397万

私大理系4年間平均学費=約541万

となり、22歳で大学卒業時点で資産として‐400万~‐540万となる。

計算すると1500~1600万円ほど差がつきます。

つまり大学に行く以上はそれなりの金額がかかるだけでなく、働いていない分高卒の方との差がついているということを肝に銘じてください。

だからこそ「いいかげんに」大学には行ってほしくないのです。

当然留年などすればそれだけ差が広がります。

留年や中退が悪いとは言いませんし、人生に回り道、足踏みは必要なことだと思います。

ただ、サボったから、手を抜いたからで失う損失にしてはかなり大きいものがあると知ってください。

今真剣に考えることで、将来が大きく変わる、そんな分岐点にいるのです。

目先の計算をしましたが、大卒の方と高卒の方の平均生涯年収を比べると4000万ほど大卒の方の方が多くなるようです。

浪人や留年で足踏みをしても、しっかりと就職をすればその差を埋めることができるようです。

※ここでの話は全て平均値によるお話なので個人差はありますし、個々の努力で学歴など関係なく活躍されている方もたくさんいます。

まとめ

いかがでしょうか。

「志望校を選ぶのがめんどくさいから、適当でいいや。」

「勉強つらいし、行けるところでいいや。」

と思っている方は一度気持ちを改めた方がいいと思います。

大学に行くのは安くないですし、将来を決める最終ステップになります。

今後50年近く働いていくことになるでしょうが、就職、転職のたびに学歴は見られます。

実際私がリクルートで働いている時、多くの人事担当者と話してきましたが、大手企業になるほど応募が集まるため、ある程度学歴でふるいにかけるということはありました。

なんせ、一番倍率の高かった「明治」ではなんと2750倍という受験からは想像もできない倍率になりました。

当然、人事担当がひとりひとりに合って話を聞いてなんてできるわけもありませんよね。

そういう意味では会う前に唯一自分をアピールできるのがエントリーシートや履歴書といった書面だけなのです。

その書面で自分をよく見せる最強の手段が最終学歴というわけです。

この高校生活の3年間必死で取り組むことでこの先50年の生き方が変わってきますので今一度志望校に行きたい理由を思い返してみてください。

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