
医学部に行きたいのですが、お金がないと医学部に行くのは無理でしょうか?

お金をかけずに医学部に進学する方法はいくつかあります!
諦めないでください!

ほんとですか!?
是非教えてください!
お金をかけずに医学部へ
大きく分けて4つの方法があります。
お金がネックで進学をあきらめかけている人は参考にしてみてください。
国公立大学への進学
これが一番有名かつ、現実的に考えている人が多い選択肢ではないでしょうか?
お金をかけずに医学部に行きたいと考える人のほとんどが選択肢に入れ、実際に狙っていると思います。
そんなの知ってるよ、という方も多いと思いますがここではもう一歩踏み込んでみていきましょう。
国公立大学の医学部っていくつあるか考えたことありますか?
実は医学部って数えられるぐらいしか選択肢がないんです。
内訳として
国立大学 42校
公立大学 8校
私立大学 31校
となっており、国公立で数えるとなんと50校しか選択肢がないわけです!
選択肢が少ないというのはつまるところ席の総数も少ないということなのです。
2020年度の入学定員は5480人となっております。

これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、医学部の席はかなり限られています。
特に私立の医学部も多くはなく、金額面で制約のある人も多いので国公立医学部の受験は他学部に比べて圧倒的に激化します。
当然、この合格を勝ち取ることで比較的安価な金額で医師への道が開けます。
成績を上げることが合格の近道であることに変わりはありませんが、国公立1本で考えている方にやってもらいたいことがあります。
国公立50校の過去問、科目ごとの難易度を全部調べてください!
これが合格率を高めることになります。
やはり東大が難しく、琉球が1番難易度として易しいといわれていた時代もありましたが、正直現在医学部の難易度はどこも高いです。
それこそ学校ごとに大差がないレベルまで来ています。
「国公立医学部であればどこでもいい」という人が増えたので当然入りやすい大学に殺到し、今では全体的に入りやすいところなんかなくなってしまったということですね。
では、なぜ調べる必要があるのかというと、学校によって科目が違うのはもちろんのこと難易度が全然違います。
田舎の宮崎大学と思われているようなところでも英語の難易度は鬼畜、数学は易しいなど自分にあった大学があります。
自分が有利に戦える大学で勝負をすることが国公立医学部に進学する一番の近道なわけですね。
そのあたりは知っている人間にアドバイスをしてもらうのが1番ですが、正直詳しい人間は限られています。
もし、アドバイスを受けたい方がいればこちらを利用してください!

地元の医学部1本に絞って目指している人がいればそれはすでに不利から始まっています。
本気で医学部を目指している人間は当然調べるなりアドバイスを受けて学校を選んでいます。
私立の受験も考え、何日にどこの学校を受ける、という受験カレンダーを作成しています。
それを横目に志望校を調べもせず1校に絞っているのであればそれなりの努力が必要になると思ってください。
特待生制度を利用
これは成績優秀者に向けて還付される制度です。
全額免除とまではいきませんが、それなりに金額の免除を期待できる制度です。
私立大学の一部で実施をされているので特待が受けられれば私立にも通えるかもしれない、という家庭は是非選択肢に入れてみてください。
以下は、各医学部が提示している特待生制度の一例です。(2020年度実績)
◇国際医療福祉大学「医学部特待奨学生制度」
特典:1年次250万円を給付・入学金150万円を免除、2年次以降は230万円を給付。
選考条件:特に成績が優秀な合格者(一般入試45名、センター利用入試5名)。
◇北里大学「特別待遇奨学生制度」
特典:(第1種)入学金、授業料、施設設備費および教育充実費の納入免除。/(第2種)入学金および授業料の一部の納入免除。
選考条件:一般入試合格者のなかから上記2区分による特待生を選考(若干名)。
◇慶應義塾大学「人材育成特別事業奨学金」
特典:4年間、年間200万円(総額800万円)を給付。
選考条件:一般入試成績上位者10名程度。
◇東京女子医科大学「特待生制度」
特典:授業料(280万円)を継続的に4学年まで給付。
選考条件:一般入試の成績上位5名。
いい成績をとることで私立であっても1000万前後の給付・免除を受けることができ、入学が可能になるケースがあります。
とはいえ、これだけ免除を受けても国公立大学の学費には及ばないことがほとんどです。
国公立+aで選択肢を広げるものだと考えた方がいいでしょう。
また上位の成績を収めることになるので基本的に国公立医学部に合格するよりハードルは高くなります。
地域枠を検討
最近知名度が広がってきたなと感じる地域枠制度です。
知らない方のために説明しておくと、卒業後大学指定のエリアで規定年数医師として勤務することを条件に学費を免除するという制度です。
元々医師の少ないエリアで勤務してもらうために作られた制度であり、今後も拡大していくとみられています。
簡単にメリットとデメリットを説明します。
・授業料免除、奨学金を受けることができ、タダで医者になることもできる
・入学しやすい(受験の難易度が下がる)
・奨学金の返済不要条件として卒業後の規定年数、特定のエリアで勤務することになる
・上記条件を破った場合に、高利子がついた状態で奨学金の返済をしなければならない
・地域枠の生徒は地域枠外での病院とマッチングができないので、そもそも地域枠の離脱は困難(違反した場合病院側に罰則)
このように、入学のしやすさ、在学中の資金面では大きくメリットのある地域枠ですが、卒業後を考えるとデメリットしかないと言えます。
ある程度その地域に骨を埋める覚悟があれば大したデメリットではありませんが、縁もゆかりもない土地で在学の6年間+約10年勤務をすることになるので場所は選んだ方がいいでしょう。
医師家系でない家系から医師を目指すことにおいては国公立同様に金額を気にせず医者を目指せる選択肢といえるでしょう。
防衛医科大学へ進学
これは防衛大学同様、国の防衛のために働く人材を育成する学校になります。
その性質上普通の大学とは大きく異なります。(防衛大は大学ではなく大学校という区分)
・大学と違い授業料がかからない
・それどころか通いながら給料がもらえる(113300円/月+年2回ボーナス)
・さらに寮生活になり、衣食住まで確保される(平日外出不可)
・9月に募集が開始され、年内には合否が決まる
・入学後は「学生」ではなく「防衛省職員」となる(年齢・国籍の要件あり)
・医学部カリキュラム+自衛隊カリキュラムがあるため身体的にもハード
・卒業後9年間は指定の病院で勤務(破れば6年間の学費一括返済)
ざっと普通の大学の医学部との違いをあげました。
給料がもらえる分金額的なメリットは地域枠以上に大きいといえるのではないでしょうか。
ただ、バラ色の学生生活はあきらめ、仕事に行くつもりで入らなければ過酷さに耐えられないでしょう。
また、通常の国公立の入試と日程が違うため両方受けることができます。
防衛医科大でもいいなと思うのであれば受けてみることをオススメします。
私も防衛大を受け、合格した過去がありますが進学はしませんでした。
高校生の私には寮生活をする覚悟がありませんでしたので・・・。
ちなみに自治医科大にも似たような制度があります。
給与をもらうことはできませんが特定の地域で従事をすることができれば学費は免除となります。

授業料がかからないだけでなく、お金までもらえるのは魅力的ですね!
でも、もっと楽しい大学生活をイメージしてるので合わないかも・・・

それならやめといた方がいいかもしれないね。
起床時間まで決められているので合わないと思います!
まとめ
いかがだったでしょうか?
金銭的な理由で医学部をあきらめていた方の参考になれば幸いです。
このようにいろいろな選択肢がありますので自分の可能性を広げてみてください。
ただ、地域枠入試を除けばやはり国公立医学部に合格するのが一番難易度の低い選択肢になるといえますので前提は国公立で考えていくことをオススメします。
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